R4 威廉(含日版)

3396年 「孩子」

全新的軍服、一起同甘共苦的軍校同期生們,表情嚴厲的長官正在訓示大家。

威廉做了一個剛進入隆茲布魯軍時候的夢。



被組織當作像是垃圾一樣丟棄的威廉,被魔物還是什麼的搬運著。

這時,前來解救本來要成為魔物餌食的威廉,是周邊被派遣來討伐魔物的隆茲布魯軍隊。

被隆茲布魯軍保護的威廉,給一位帶領軍隊名叫魯格·庫魯多,40歲左右的男性收養,並進行療養。

不曉得是否被長時間持續不斷的悽慘實驗害的,威廉身體的恢復速度掉到跟一般人差不多的程度,但多虧恢復速度變差了,沒有人覺得奇怪。



威廉的傷即將痊癒。在療養時學到的知識,知道自己的故鄉恐怕是因《渦》而毀滅的。知道了故鄉已滅亡後,開始煩惱今後該往哪裡去。

「你接下來打算怎麼辦呢?」

「我不知道,故鄉也被《渦》給毀滅了……」

「嗯,如果沒有地方可以去的話,要不要考慮加入我們的軍隊呢?」

魯格再度向煩惱中的威廉伸出了援手。

「軍隊,嗎?但是我來沒有過從軍的經驗……」

「當然,我不會勉強你」

仔細詢問過後,隆茲布魯軍為了守護國家與國民不受從《渦》中爬出來的魔物襲擊,經常在徵求兵力。

「但是,可能比我什麼都不做來得好。我知道了,我想加入」

稍微考慮後,威廉點頭答應了魯格的提案。

要是再次流浪,或許又會被那個組織抓走也不一定。要是又得遭遇那種危險的話,加入隆茲布魯軍會比較有未來。

「話雖如此,也不能讓你就這樣直接加入軍隊。我記得王立的軍人學校應該還在招募學生,你先在那裡學習看看如何?」

「可以讓我去學習嗎?」

「當然。就算是當今這種情勢,也沒有比學習更重要的事」

「謝謝您!」

威廉正式成為了魯格的養子,進入了隆茲布魯王國的軍人學校就學。

為了幫助收養了自己的魯格,不只要努力學習,而且要紮實地讓自己具備從軍資質才行。

但是,雖然現在身體能力與一般人沒有什麼不同,但是不曉得什麼時候蘊藏在身體裡那不祥的力量會再度回來。為了那個力量再度回來時不被周圍的人發現,於是強迫自己變強讓自己盡量不再受傷。

由於這樣的努力,雖然沒有當上主席,但是威廉以良好的成績如願進入軍隊。



從軍之後約過了十年。雖然《渦》的魔物讓威廉所屬的部隊面臨危機,但跟以前遭遇到災厄程度是無法比擬的,每天過著安定的日子。

不過,這種日子也在魯比歐那連合王國與古朗德利尼亞帝國戰爭開始,派兵至托雷依德永久要塞後便宣告結束。



威廉眼前是從未見過的木紋天花板。

「嗚……」

在可動範圍內轉動脖子後,進入眼簾的是床頭櫃及插在花瓶裡的花。

在轉動脖子的同時,聽到了數人的腳步聲。

「沒事吧,那個人」

「如果能醒過來就好了……」

是少女與成年女性的聲音。少女的聲音,與第一次醒來時聽到的聲音非常相似。



在威廉四周發現到他醒來的人們,馬上變得慌忙了起來。

叫來了鎮上的醫生進行簡單的身體檢查,被問到現在的身體狀態。

稱為實驗也太過慘忍行為的痕跡,似乎還沒有完全痊癒,包裹在腹部的多層繃帶,顯示出傷勢的嚴重程度。

不曉得是無意識地控制著那個力量,還是實驗的後遺症。和從前在隆茲布魯軍時一樣,傷口的修復速度壓抑在醫生不致於起疑的程度內。

「總之,完全治好大概需要六個月吧。不過,因為年輕或許會好得比較快也說不定」

「這樣啊,謝謝您」

威廉在那個發現他受傷倒在路邊的少女梅莉經常探望之下,傷口逐漸復元。

「大哥哥,今天感覺怎麼樣?」

「好很多了」

不知道是不是可以控制身體的修復能力了,只要有意識地不使用那份力量的話,就可以照醫生所說的治癒時程來恢復。



「隆茲布魯,嗎……」

恢復意識的威廉,在鎮上醫生來幫他看診之前,就已經開口說明自己的來路,並且馬上說想回去對現在的自己來說,已經算是故鄉的隆茲布魯。

但是,聖堂僧侶伊莎貝爾表現出一臉憂愁、同情的樣子。

「隆茲布魯發生了什麼事嗎?」

「那個國家從二年前開始持續內亂。雖然能理解你想回故鄉的心情,但是那個……,老實說,我覺得還是打消這個念頭會比較好」

二年前的話,是與古魯瓦爾多一同出兵前往托雷依德永久要塞的時候。從那個悽慘的托雷依德戰至今竟然已經過了二年了,但是隆茲布魯的內亂狀態更讓人難掩驚愕。

「內亂?可以跟我說得詳細點嗎?」

「對不起。我們也不是很清楚。傳來我們這邊的新聞只知道是由於王政崩壞,結果導致內亂發生……」

年邁的隆茲布魯國王病情不太樂觀的傳聞,從出兵前往托雷依德之前就有聽說。

擁有王位繼承權的古魯瓦爾多戰後沒有得救而死亡,然後王也在不久後駕崩了。那麼,會發生大規模的混亂也不足為奇。

但是,照裡說國家經營應該都是交由國王信賴的大臣們進行的。即使國王不在了,也不應該會馬上造成王政崩壞而導致內亂不斷的情況啊。

「怎麼會變成那樣……」

威廉百思不得其解。可是,伊莎貝爾也只能回答自己知道的範圍。

「因為隆茲布魯發生內亂,米利加迪亞和尹貝羅達前往隆茲布魯方面的連絡船都不開船了」

「是,是這樣啊……」

「魯比歐那和古朗德利尼亞間的戰爭也是越來越激烈。所以現在,如果沒有特別的裡由還是盡量不要前往那幾個國家」

伊莎貝爾用著很遺憾的表情,邊繼續說著。

「我覺得你要等內亂結束後連絡船再開,又或者是戰爭結束前暫時先留在米利加迪亞是最好不過的」

「……我明白了。謝謝您」

目前,能回到隆茲布魯的方法幾乎是沒有。

既然目前狀況是這樣,威廉也只好放棄了。

但是,事實上同時也變成了新的問題。

無法回國也只能在米利加迪亞生活了。可是,工作和住所又該如何是好呢。

聽說有聖堂願意收留難民。但是要暫時住在這個國家的話,得要努力工作才能生活。

向想要找工作的威廉,聖堂介紹他到附近的植物園工作。

這個植物園是一位叫做歐哈拉的老人在管理,正想要找年輕人來幫忙。

住進歐哈拉植物園開始工作的威廉,非常努力認真的工作。

從幫忙老邁的歐哈拉做比較費力的工作開始,也熱心地學習照顧植物的方法。

雖然只是盡所能的工作著,但是也想到屆時回隆茲布魯能夠自食其力是更好。



「大哥哥,午安!」

「嗨,梅莉。今天的讀書會結束了嗎?」

「嗯!今天要做什麼呢」

「今天要把這些種子裝進袋子裡哦」

每週三次,聖堂為小孩們所舉辦的讀書會結束後,梅莉就會從聖堂跑到植物園來幫忙。

梅莉不只找到自己,也是恢復意識後仍持續守在自己身邊照顧的恩人。威廉不因為她只是個小孩就隨便敷衍,而是以兄長的身分對待她。

得到歐哈拉的允許,在威廉的指導下簡單幫忙的梅莉,跟威廉一樣認真地做事。

「看他們那樣,就像是感情很好的兄妹」

「是啊。他既認真,又努力工作。梅莉願意來幫忙,也能夠當其他孩子們的表範」

「說真的,如果他願意的話,希望能讓他一直留在這裡工作」

歐哈拉和收留威廉的聖堂工作人員,邊看著威廉認真工作著的景象邊爽朗的笑著。



在植物園工作,帶給威廉在從軍時不同的滿足。

在那之中,也引起了威廉對香草和藥草栽培的興趣。

藥草類在照顧上特別麻煩所以沒什麼人栽種,但是威廉在不影響其他植物管理,以及在梅莉的幫忙之下,一點一點地增加栽培數量。

在隆茲布魯軍從軍以來就一直為討伐《渦》的魔物而忙碌著,而《渦》消失後又被迫上戰場。

威廉過去遭遇過很多事情。而像這樣與世無爭,並且從事高生產性的作業是第一次。

靜靜地栽培植物和香草的時間,為威廉的心帶來了確實的平穩。

(某一天回到隆茲布魯時,或許也能發揮現在的經驗來經營植物園也不一定。)

邊描寫著對未來的憧憬,威廉又一頭栽進照顧植物的世界。



「─完─」

日文版
3396年 「仔」

真新しい軍服に、苦楽を共にした軍学校の同期達。厳しい面差しの上官が訓示を述べている。

ヴィルヘルムの意識はロンズブラウ軍に入隊した頃の夢を見ていた。


組織からゴミ同然に捨てられたヴィルヘルムは、魔物か何かの手によって運ばれていった。

そこで魔物の餌になる筈だったヴィルヘルムを助けたのは、周辺の魔物討伐に派遣されていたロンズブラウの軍隊であった。

ロンズブラウに保護されたヴィルヘルムは、隊を率いていたルドガー・クルトという初老の男性に引き取られ、療養することとなった。

長きに亘る凄惨な実験の弊害なのか、ヴィルヘルムの身体は常人と同じ程度にまで修復速度を落としていたが、逆にそのお陰で、誰からも不審がられることはなかった。

 

間もなくヴィルヘルムの傷は癒えた。療養中に得た知識によって、自身の故郷はおそらく《渦》に亡ぼされたのだろうという考えに行き着き、今後の身の振り方について悩むようになった。

「これからどうするつもりだね?」

「わかりません。故郷は《渦》によって滅んでしまいましたし……」

「ふむ。行く当てが無いのなら、我々の軍に入隊してみるのはどうかな?」

悩んでいたヴィルヘルムに、ルドガーは再び手を差し伸べた。

「軍隊、ですか? 今まで従軍の経験は無いのですが……」

「もちろん、無理にとは言わん」

詳細を聞けば、ロンズブラウ軍は《渦》から這い出てくる魔物から国と国民を守るために、常に兵を求めているのだとか。

「でも、何もしないよりはいいかもしれません。わかりました。入隊しようと思います」
少し悩んだ末、ヴィルヘルムはルドガーの提案に頷いた。

再び放浪したとしても、あの組織にまた捕まってしまうかもしれない。そのような危険があるのなら、ロンズブラウ軍に入る方が未来があると考えたのだ。

「とはいえ、いきなり従軍させる訳にもいかんな。確か王立の軍学校はまだ生徒を募集していた筈だ。まずはそこで勉強してみてはどうだ?」

「勉強もさせてもらえるんですか?」

「もちろん。こんな時勢とはいえ、学はあるに越したことはない」

「ありがとうございます!」

ヴィルヘルムは正式にルドガーの養子となり、ロンズブラウ王国の軍学校へと入学した。
ここまで親身になってくれたルドガーのためにも、勉学はもちろん、しっかりと従軍できるような資質を備えなければならない。

ただ、いまは他人と何も変わらない身体能力だが、いつ身体に宿る忌まわしい力が戻るかわからない。再び力が戻ったときに周囲に悟られぬよう、なるべく傷を負わないように強くなることを自身に課した。

そうした努力もあり、主席とまではいかないものの、ヴィルヘルムは好成績を収めた上で軍への入隊を果たした。

 

従軍してから約十年。《渦》の魔物による所属部隊の危機などがあったものの、災厄に見舞われていたかつてとは比べ物にならない程に安定した日々が続いた。

だが、その日々もルビオナ連合国とグランデレニア帝國の戦争が始まり、トレイド永久要塞に派兵されたことで終わりを告げたのであった。

 

ヴィルヘルムの目に見知らぬ木目の天井が映りこんだ。

「う……」

動く範囲で首を動かすと、サイドボードや花瓶に飾られた花が目に入る。

首を動かすと同時に、複数人の足音と声が耳に届く。

「大丈夫かな、あの人」

「目を覚ましてくれるとよいのだけれど……」

少女と大人の女性の声だった。少女の声は、一度目を覚ましたときに聞いた声によく似ていた。

 

ヴィルヘルムが目覚めたことに気付いた周囲は、俄に慌ただしくなった。

町医者が呼ばれて軽い身体検査が行われ、今の身体の状態を聞かされた。

実験と呼ぶにはあまりにもおぞましい行為の痕跡が治りきらなかったらしい。幾重にも腹部に巻かれた包帯が、傷の重篤さを物語っていた。

無意識に力をコントロールしているのか、それとも実験の後遺症か。かつてロンズブラウ軍にいたときと同様に、傷の修復の速さは医者に違和感を覚えさせない程度に抑えられているようだ。

「まぁ、全治六ヶ月といったところでしょうな。とはいえ、若いからもう少し早いかもしれませんが」

「そうですか。ありがとうございます」

怪我を負って倒れていた自分を発見したという少女、メリーが足繁く見舞いに訪れる中、ヴィルヘルムはゆっくりと傷を癒していった。

「お兄さん、今日の具合はどう?」

「だいぶいいよ」

身体を修復する力をコントロールできるようになっているのか、力を意識的に使わないようにすれば、医者の見たて通りの治癒時間で治っていった。

 

「ロンズブラウ、ですか……」

意識を取り戻したヴィルヘルムは、町医者が来る前に自身の身分を語ると、真っ先に現在の故郷ともいえるロンズブラウへの帰還を口にした。

しかし、聖堂の僧侶であるイザベルは困ったような、気の毒がるような表情をした。

「ロンズブラウで何か起こったのですか?」

「あの国は二年前から内乱が続いているんです。故郷に戻りたいというお気持ちはわかるのですが、その……、正直なところおやめになった方がよいのではと思います」

二年前といえば、トレイド永久要塞へグリュンワルドと共に出兵した時期である。あの凄惨なトレイドでの戦いから二年もの時が経っていることにも驚いたが、ロンズブラウが内乱状態にあることにも驚愕を隠せない。

「内乱? 詳しくお聞かせ願えますか?」

「ごめんなさい。私達も詳しいことはわからないのです。この辺りに届くニュースでは、王政が崩壊した結果の内乱であるとしか……」

老齢のロンズブラウ国王の容態が芳しくないということは、トレイドに出兵する以前から噂程度には耳にしていた。

王位継承権を持つグリュンワルドが助かることなく死亡、そして近い時期に王も崩御したのであろうか。であれば、規模の大きな混乱が起きてもおかしくはない。

だが、そもそも国の運営は国王が信頼する重臣達の手によって行われていた筈だ。王が存在しなくとも、すぐに王政が崩壊して内乱が続くような状況に陥るとは思えない。

「何故そんなことに……」

ヴィルヘルムの疑問は尽きない。だが、イザベルはその問いに答えられるだけの話を持ちえていなかった。

「ロンズブラウで内乱が起きてからは、ミリガディアやインペローダからロンズブラウ方面に出る連絡船は運行されていません」

「そう、ですか……」

「ルビオナとグランデレニアの戦争も酷くなる一方です。ですので、余程の理由がなければそちら方面への出国も叶わないのが現状です」

申し訳ないと言わんばかりの顔で、イザベルは話を続ける。

「内乱が収まってロンズブラウへの連絡船が再開されるか、もしくは戦争が終結するまでミリガディアに留まられるのが一番いいと思います」

「……わかりました。ありがとうございます」

現状、ロンズブラウに帰る手段は万に一つも無いに等しい。

そういうことならば、とヴィルヘルムは納得せざるを得なかった。

だが、同時に困ったことになってしまったのも事実であった。

国に戻れないのならミリガディアで生活をする他ない。だが、働き口や住居はどうすればいいのか。

聖堂が自分のような難民を受け入れる場所であるとは説明された。とはいえ、しばらくこの国に留まる以上は、きちんと働いて生活せねばならない。

働き口を探したいというヴィルヘルムに、聖堂は近場の植物園を紹介した。

この植物園はオハラという老人が一人で管理しており、若い働き手を求めているとのことであった。

オハラの植物園に住み込みで働き始めたヴィルヘルムは、とても真面目に働いた。

老齢のオハラでは難しい力仕事を手始めに、植物の世話の仕方なども意欲的に学んでいった。

働くならばやれる限りのことをしようというのもあったが、ロンズブラウに戻ったときに困らないようにという思惑もあった。

 

「お兄さん、こんにちは!」

「やあ、メリー。今日の勉強は終わったのかい?」

「うん! 今日は何をするの?」

「今日はこの種を袋に詰めるんだ」

週に三度、聖堂が主催する子供向けの勉強会が終わった頃に、聖堂からメリーが植物園の手伝いにやって来る。

メリーは自分を発見してくれただけでなく、意識が戻ってからも献身的な看病をしてくれた恩人だ。ヴィルヘルムは彼女を子供だからと無碍に扱うことはせず、兄のように接した。

オハラに許可をもらい、ヴィルヘルムの指導の下で簡単な手伝いをするメリーは、ヴィルヘルムに同調するかのように真面目に手伝っていた。

「ああしている姿を見ると、仲の良い兄妹のようですね」

「そうですねえ。彼は真面目だし、とてもよく働いてくれる。メリーが手伝ってくれることも、他の子供達へのよい見本になっています」

「いやあほんと。彼さえよければ、いつまでもここで働いてもらいたいものです」

オハラとヴィルヘルムを保護した聖堂の者達は、真面目なヴィルヘルムの働きぶりを見て朗らかに笑った。

 

植物園での労働は、ヴィルヘルムに従軍していた頃とは違う充足をもたらした。

そんな中で、ヴィルヘルムはハーブや薬草の栽培に殊のほか興味を惹かれた。

薬草類は特に管理が面倒だからとあまり栽培はされていなかったが、ヴィルヘルムは他の植物の管理を疎かにしないという条件の下、メリーにも手伝ってもらいながらそれらの栽培量を少しずつ増やしていった。

ロンズブラウ軍に従軍してからは《渦》の魔物の討伐に忙しく、《渦》が無くなってからは戦争へ駆り出された。

様々なことがヴィルヘルムの身に起き続けていたのだ。こんな風に争いも無く、そして生産性の高い作業に従事したのは初めてである。

ゆっくりと植物やハーブを栽培する時間は、ヴィルヘルムの心に確かな平穏をもたらしていた。

(いずれロンズブラウに戻った時に、今の経験を生かして植物園を経営するのもいいかもしれない。)

そんな未来を思い描きながら、ヴィルヘルムは植物の世話に没頭するのだった。

「—了—」