碧姬媞與引導者、林奈烏斯來到了淡暗藍色浪花不斷拍打上來的海灘。
「這樣炎熱的天氣究竟是要到什麼時候啊。早知道是這樣的話,還不如走山路比較好吧」
對這完全沒有要轉涼的炎熱,碧姬媞嘆了口氣。
之前要選擇山或海邊時,是碧姬媞選擇要往海邊的。
但是,碧姬媞自己也沒料到得在炎夏般的氣溫下行走。
「要是有帶泳衣來就好了?那個,林奈烏斯,你的那個毫微機械不能變套泳衣出來嗎?」
「妳是把我的毫微機器當成是什麼都辦得到的便利工具了嗎?」
想說對同行者的林奈烏斯提出了個妙計,沒想到卻是這種回答。
「哎呀,不是嗎?像蜘蛛的那個機械不是會吐絲嗎。那個不能拿來應用嗎」
「那個是要用來覆蓋受傷皮膚來達到類似皮膜效果的東西,無法做出妳想要的東西啊」
「真可惜」
被冷淡徹底地拒絕了。
死心的碧姬媞走向海灘後脫了鞋,光著腳踩踏海浪。
「水好冰,感覺心情好了一點」
水面反射著白色閃爍的光。
仰望天空,是一整片淡淡混合著各種顏色的天空。只有閃爍著白色光芒的太陽光像是盛夏。
「令人感到鬱悶的天空顏色……」
說到夏天的天空,應該是更加鮮豔的藍色才是。碧姬媞想起了以前曾經到過海邊的事。
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碧姬媞曾經去過有被屏障安全保護的帝國貴族御用海灘。十分晴朗的藍天白雲,展現出盛夏的季節。
夏日的陽光狠狠地曬熱了海灘,但只要待在陽傘下就不會有多少影響。
忘了前一次來這裡是什麼時候的事,但是可以看出海水比當時還要混濁。
「人是不是變多了呀」
雖然這麼說著,但是碧姬媞自己並不討厭熱鬧。
對碧姬媞來說,與他人扯上關係雖然都只是瞬間的事,但她還是喜歡生活在世俗之中。
躺在庫恩準備好的躺椅上做些像是度假般的事,也是她享受人生的調劑之一。
嘗著與海洋同色的雞尾酒,邊看著在沙灘上的人們玩耍的樣子,突然看到有位幼小的少年追著球跑。
看著少年跑過後,那個少年被沙灘絆住了腳,跌了好大一跤。球則滾到了碧姬媞這裡來。
少年似乎沒有受傷,但他身邊沒有大人跟著。
「哎呀,小朋友。你沒事吧?」
「這種程度沒事的!」
碧姬媞把球撿起還給了少年。
「這樣啊?都沒有大人跟著你嗎?這附近都是大人,你一個人太危險了」
「有爺爺在那邊,但是他行動不方便」
少年說著邊露出像是在鬧彆扭的表情。對年長者來說這樣的酷暑很辛苦的吧。可能無法陪著這位手臂白皙過頭的少年玩。
「就算這樣,也不能離開爺爺身邊啊。我送你回去,走吧」
「咦~」
對感到不開心的少年,碧姬媞想到了一個方法。
「那麼,要不要跟姊姊玩啊?」
「咦,可以嗎!?」
少年的雙眼發亮。可能是因為都沒有人陪他玩覺得無聊很久了。
這時候,去買當季水果的庫恩回來了。
「怎麼回事,這個不美麗的孩子!喂,你不要來打擾碧姬媞大人!」
庫恩見到在碧姬媞旁邊害羞笑著的少年,就像要驅除害蟲似地想趕他走。
「庫恩,別這樣」
「但是,碧姬媞大人……」
碧姬媞用冷冷的視線讓還想說些什麼的庫恩閉上了嘴。
「有什麼問題嗎?我只是陪這個孩子玩一下而已」
「我知道了,我就在這裡等著。如果有什麼事請叫我」
「那就麻煩你囉」
碧姬媞只和少年玩了一下子,就將他送回監護人那邊了。
這只是一時的興起而已。但能給年幼少年一個夏日回憶也不是什麼壞事吧。就只是這麼想而已。
反正,就算之後還有機會再來這個地方,那也是很久以後的事了。
不過,在那個機會來臨之前,就已經來到這莫名其妙的世界了。
「要把妳留在這裡囉」
聽到林奈烏斯的呼叫,碧姬媞突然回神過來。
看起來似乎發呆到出了神。
「我馬上跟過去」
雖然對於過去的日子一點興趣也沒有,但是回憶就是回憶。
至少如果能夠記得那個十分晴朗的藍色天空,或是少年開心的表情就好了。
擦乾浸溼的腳,重新穿上鞋子後,碧姬媞便往引導者與林奈烏斯的方向走去。
|
「─完─」
「海辺の追想」
暗い青色の波が打ち寄せる浜辺を、ビアギッテと導き手、そしてリンナエウスが歩いていた。
「一体いつまで暑いのが続くのかしら。これだったら山を登っていたほうが幾分かよかったわ」
一向に和らぐ気配を見せない暑さに、ビアギッテは溜息を吐いた。
山か海辺かの二択を迫られた際、海辺を進むことを選んだのはビアギッテだった。
その時は、真夏のような気温の下を歩くことになるとは、ビアギッテ自身も思っていなかった。
「水着でも持ってくればよかったかしら? ねぇ、リンナエウス、あなたのマイクロマシンで何とかならない?」
「君は私のマイクロマシンを何でもできる便利な道具と思っていないかい?」
同行者であるリンナエウスに名案とばかりに言ったものの、呆れたように返されてしまった。
「あら、違うの? 蜘蛛っぽい機械は糸を出しているじゃない。それを応用できないかしら」
「あれは元々、皮膚欠損創を覆うために皮膜の役割を果たすものだからねぇ。君の望むようなことはできないかなぁ」
「残念だわ」
にべもなく言い切られてしまった。
諦めたビアギッテは浜辺の方へ向かうと、靴を脱いで足を海に曝す。
「水は冷たいわね。少しは気持ちいいかしら」
水面はぎらつく白い光を反射して煌めいていた。
空を見上げれば、様々な色が混じった淡い空模様が広がっていた。白く輝く太陽の日差しだけが、真夏の様相を呈していた。
「辛気臭い空の色ね……」
夏の空といえば、もっと鮮やかな青だったはずだ。ビアギッテはかつて訪れた浜辺の事を思い出していた。
ビアギッテは、障壁により安全が保たれている帝國貴族御用達の浜辺を訪れていた。良く晴れた青空に白い雲の空模様は、時節が夏真っ盛りであることを示している。
夏の日差しは浜辺を容赦なく熱していたが、日傘の下にいればさほど影響はない。
最後に来たのはいつだったか忘れたが、海水は当時よりも濁っているように見えた。
「人が増えたってことかしらね」
とはいうものの、ビアギッテ自身は騒がしいのは嫌いではなかった。
現在のビアギッテの立場上、他者との関わりは刹那的なものにせざるを得なかったが、それでも、俗世に関わって生きていくのは楽しかった。
クーンの用意したビーチチェアに身体を預けてバカンスめいた事をするのも、人生を楽しむためのスパイスである。
海の色に似たカクテルに舌鼓を打ちながら浜辺で遊ぶ人々の様子を眺めていると、一人の幼い少年がボールを追いかけて走っているのが目に入った。
少年が通り過ぎるのを眺めていると、その少年が砂浜に足を取られて盛大に転んでしまった。ボールがビアギッテの方へ転がってくる。
少年に怪我はないようだが、周囲に保護者の姿は見えない。
「あら、ぼうや。 大丈夫?」
「このくらいへいきだよ!」
ビアギッテはボールを拾うと少年に差し出した。
「そう? 誰か大人の人はいないの? こっちの方は大人しかいないから、一人だと危ないわよ」
「おじい様ならあっちにいるけど、あんまり動けないんだもん」
そういって少年は拗ねたような顔をした。老人にこの暑さは厳しいだろう。腕白すぎる少年に付いていけなくなってしまった可能性が高い。
「だからって、おじい様と離れてしまってはダメよ。私が送ってあげるから、戻りましょう」
「ええー」
不満そうな少年に、ビアギッテはあることを思いついた。
「じゃあ、お姉さんと遊ぶ?」
「え、いいの!?」
少年の顔が輝く。よほど遊び相手がいなくてつまらなかったのだろうか。
そこに、季節のフルーツを調達してきたクーンが戻ってきた。
「なんです、この美しくない子供は! おいお前、ビアギッテ様の邪魔をするんじゃない!」
ビアギッテの傍で照れくさそうに笑っていた少年を見たクーンは、虫でも払うかのような仕草で少年を追い払おうとする。
「クーン、よしなさい」
「ですがビアギッテ様……」
何か言いたげなクーンを冷たい視線一つで黙らせる。
「何か問題でもある? ちょっとこの子の相手をするだけよ」
「わかりました、私はここで控えていますので。何かあればお申し付けください」
「よろしくね」
ビアギッテは少しの間だけ少年と遊び、保護者の下へ送り返した。
ただの気まぐれなのだ。幼い少年のひと夏の思い出に残るのも悪くないだろう。ただそう思っただけのことだった。
どうせ次にこの場所に来ることがあっても、それはしばらく先の話になる。
まあ、その機会が来る前に、こんな訳のわからない世界に来てしまったけれど。
「置いて行っちゃうよぉ」
リンナエウスに呼ばれ、ビアギッテははっと我に返った。
ぼんやりしすぎてしまったようだ。
「すぐに追いつくわ」
過ぎ去った日々に興味はなかったが、思い出は思い出である。
あの突き抜けるような青い空の色や、少年の嬉しそうな顔くらいは覚えておいていいのかもしれない。
濡れた足を適当に拭き、靴を履きなおすと、ビアギッテは導き手とリンナエウスのいる方に向かった。
「—了—」
暗い青色の波が打ち寄せる浜辺を、ビアギッテと導き手、そしてリンナエウスが歩いていた。
「一体いつまで暑いのが続くのかしら。これだったら山を登っていたほうが幾分かよかったわ」
一向に和らぐ気配を見せない暑さに、ビアギッテは溜息を吐いた。
山か海辺かの二択を迫られた際、海辺を進むことを選んだのはビアギッテだった。
その時は、真夏のような気温の下を歩くことになるとは、ビアギッテ自身も思っていなかった。
「水着でも持ってくればよかったかしら? ねぇ、リンナエウス、あなたのマイクロマシンで何とかならない?」
「君は私のマイクロマシンを何でもできる便利な道具と思っていないかい?」
同行者であるリンナエウスに名案とばかりに言ったものの、呆れたように返されてしまった。
「あら、違うの? 蜘蛛っぽい機械は糸を出しているじゃない。それを応用できないかしら」
「あれは元々、皮膚欠損創を覆うために皮膜の役割を果たすものだからねぇ。君の望むようなことはできないかなぁ」
「残念だわ」
にべもなく言い切られてしまった。
諦めたビアギッテは浜辺の方へ向かうと、靴を脱いで足を海に曝す。
「水は冷たいわね。少しは気持ちいいかしら」
水面はぎらつく白い光を反射して煌めいていた。
空を見上げれば、様々な色が混じった淡い空模様が広がっていた。白く輝く太陽の日差しだけが、真夏の様相を呈していた。
「辛気臭い空の色ね……」
夏の空といえば、もっと鮮やかな青だったはずだ。ビアギッテはかつて訪れた浜辺の事を思い出していた。
ビアギッテは、障壁により安全が保たれている帝國貴族御用達の浜辺を訪れていた。良く晴れた青空に白い雲の空模様は、時節が夏真っ盛りであることを示している。
夏の日差しは浜辺を容赦なく熱していたが、日傘の下にいればさほど影響はない。
最後に来たのはいつだったか忘れたが、海水は当時よりも濁っているように見えた。
「人が増えたってことかしらね」
とはいうものの、ビアギッテ自身は騒がしいのは嫌いではなかった。
現在のビアギッテの立場上、他者との関わりは刹那的なものにせざるを得なかったが、それでも、俗世に関わって生きていくのは楽しかった。
クーンの用意したビーチチェアに身体を預けてバカンスめいた事をするのも、人生を楽しむためのスパイスである。
海の色に似たカクテルに舌鼓を打ちながら浜辺で遊ぶ人々の様子を眺めていると、一人の幼い少年がボールを追いかけて走っているのが目に入った。
少年が通り過ぎるのを眺めていると、その少年が砂浜に足を取られて盛大に転んでしまった。ボールがビアギッテの方へ転がってくる。
少年に怪我はないようだが、周囲に保護者の姿は見えない。
「あら、ぼうや。 大丈夫?」
「このくらいへいきだよ!」
ビアギッテはボールを拾うと少年に差し出した。
「そう? 誰か大人の人はいないの? こっちの方は大人しかいないから、一人だと危ないわよ」
「おじい様ならあっちにいるけど、あんまり動けないんだもん」
そういって少年は拗ねたような顔をした。老人にこの暑さは厳しいだろう。腕白すぎる少年に付いていけなくなってしまった可能性が高い。
「だからって、おじい様と離れてしまってはダメよ。私が送ってあげるから、戻りましょう」
「ええー」
不満そうな少年に、ビアギッテはあることを思いついた。
「じゃあ、お姉さんと遊ぶ?」
「え、いいの!?」
少年の顔が輝く。よほど遊び相手がいなくてつまらなかったのだろうか。
そこに、季節のフルーツを調達してきたクーンが戻ってきた。
「なんです、この美しくない子供は! おいお前、ビアギッテ様の邪魔をするんじゃない!」
ビアギッテの傍で照れくさそうに笑っていた少年を見たクーンは、虫でも払うかのような仕草で少年を追い払おうとする。
「クーン、よしなさい」
「ですがビアギッテ様……」
何か言いたげなクーンを冷たい視線一つで黙らせる。
「何か問題でもある? ちょっとこの子の相手をするだけよ」
「わかりました、私はここで控えていますので。何かあればお申し付けください」
「よろしくね」
ビアギッテは少しの間だけ少年と遊び、保護者の下へ送り返した。
ただの気まぐれなのだ。幼い少年のひと夏の思い出に残るのも悪くないだろう。ただそう思っただけのことだった。
どうせ次にこの場所に来ることがあっても、それはしばらく先の話になる。
まあ、その機会が来る前に、こんな訳のわからない世界に来てしまったけれど。
「置いて行っちゃうよぉ」
リンナエウスに呼ばれ、ビアギッテははっと我に返った。
ぼんやりしすぎてしまったようだ。
「すぐに追いつくわ」
過ぎ去った日々に興味はなかったが、思い出は思い出である。
あの突き抜けるような青い空の色や、少年の嬉しそうな顔くらいは覚えておいていいのかもしれない。
濡れた足を適当に拭き、靴を履きなおすと、ビアギッテは導き手とリンナエウスのいる方に向かった。
「—了—」